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作文テスト論理性自動判定サービス

ES3:Entry Sheet Scoring Service

ES3(Entry Sheet Scoring Service)は、大学入試センターが開発したコンピューター・プログラムにより文章の構造化を瞬時に判断することで、 論理性の高さを自動採点するプログラムです。論理的思考を評価要素として用いている場合、コンピューター採点により、客観的・科学的な素点を与えることが可能になります。

論理性とは

論理性があるとは、読み手に文章の内容がわかりやすく表現されている状態であることを指します。例えば論理性に富む文章とは、図のように、その構造をきれいに論証図として表現することができます。このような論理性の評価は、人が行う場合、相応の労力と時間がかかりますが、コンピューター・プログラムによる自動採点が可能です。

課題:
学生時代に努力して達成したことを、 あなたが実施したことが分かるように述べなさい。 (400字)

論証図(自動判定):

回答例:
アルバイト先で売り場目標の120%の売上を達成しました。私は家電量販店のエアコン売り場の担当です。そもそも、エコポイント制度ができたことによる売上増も大きいのですが、他店に比べても大きな売上増を達成した要因は別にあると考えています。それは、お客様の待ち時間を短縮したことです。まず、私はエアコンの知識を徹底的に勉強しました。各社の製品は特徴が異なりますので、新機能の特徴まで聞かれたらすぐに答えられるように徹底しました。次に、お客様の値引き交渉に対する値引きラインの設定とマニュアルの整備を提案しました。これにより、逐一責任者に価格の確認をしなくても裁量で値引き交渉に対応できるようになりました。 その結果、お客様の満足度向上につながり、目標を達成することができました。

ES3の採点アプローチと信頼性データ

論理性の採点は大学入試センターが開発した小論文自動採点システムを使用し、確かな信頼性を検証済みです。採点には以下のアプローチを用いています。

  • 毎日新聞の過去数年間分の社説を基礎データとして使用
  • 順接の接続詞(*1)、逆接の接続詞(*2)の使い方で文章の論理構成を把握
  • 毎日新聞の社説における接続詞の現れ方と比較し、外れ値を減点

(*1)順接の接続詞は4つに分類される

  • 付加:「そして」「しかも」「むしろ」など
  • 解説:「すなわち」「つまり」「言い換えれば」など
  • 論証:「なぜなら」「それゆえ」「したがって」など
  • 例示:「たとえば」など

(*2)逆接の接続詞は4つに分類される

  • 転記:「AだがB」「A、しかしB」など
  • 制限:「ただし」「もっとも」など
  • 譲歩:「たしかに」「もちろん」など
  • 対比:「一方」「他方」「それに対して」など

小論文自動採点の信頼性についての検証データは以下の通りです。

小論文自動採点と専門家の相関 専門家同士の相関
0.84 0.73

専門家2名で採点したときの相関(採点結果の一致度の具合)よりも、専門家1名と自動採点ツールで採点した時の相関の方が高いという結果を得ています。

採点サンプル

設問:あなたが大学時代にもっとも力を入れて取り組まれたこと、およびその中で自分の力で達成できたことを記入してください。

評価Dのサンプル
私が大学時代にもっとも力を入れて取り組んだことは、『テニス』です。 私はテニスサークルに所属していますが、部活並みに厳しいサークルです。 夏休みは、毎日大会があり、最後の1週間は合宿があったので、一日も夏休みはありませんでした。大会の応援も、声だしをしたり、ボールがネットにかかったりアウトしたりしたら、誰よりも早く走って取りに行きます。 時間にもとても厳しいサークルです。1分でも集合時間に間に合わなかったら、キャプテンに怒られます。サークルをまとめる執行部の今は、通常練習も行事もサボることはできす、行かないと怒られます。こんな厳しいサークルだからこそ、サークル愛は強くなり、同期や先輩、後輩とも、とても仲がいいです。現役最後のチャレンジカップ大会では、今現在ベスト8まで残っています。3年間の練習の成果だと感じています。優勝目指して、頑張ろうと思います。

評価Cのサンプル
私は大学時代、テニスサークルの団体戦に最も力を入れました。初めて出た団体戦で負けたことが悔しく、次からの団体戦で勝てるようにチームとして勝つための解決策を考えました。そこで私は個人個人のテニスに対する姿勢を変える必要があると思い、互いに指導をし合う雰囲気作りをする等の既存の練習の枠内の解決策だけでなく、新しい制度を作ることにしました。今まで団体戦初戦の二カ月前から決めていたレギュラーとは別に、サークルのレギュラーを決めることにしました。このことで団体戦の前の時期以外にもレギュラーを意識して練習するようになり、サークル全体としてテニスに向き合う雰囲気が出来ました。結果として、次の団体戦で五連覇していたサークル相手に4勝5敗と健闘できるまでに成長しました。このように団体戦を通じて問題に対する戦略的なアプローチによって結果が出るまで長期的かつ継続的に実行に移すことが達成出来ました。

評価Aのサンプル
私は、「人間力」を養うことに力を入れました。私の意味する「人間力」とは、人を魅了する力です。では、どのように人間力を養う努力をしたかについて説明します。まず私は自分の目標になる人を決めました。それは福澤諭吉でした。理由は、時代に流されることなく、未来を見据えた姿勢と考え方に共感したからです。初めに彼の人物象を知るために、「福翁自伝」を読みました。そこで気付いたことは、人を知ることの難しさでした。しかし何回も読むうちに、自分に足りないものがわかってきました。それは物を考える時、私はミクロな視点でしか見ておらず、福澤諭吉は必ずマクロとミクロの両面の視点から物を見ていることでした。そのため自分は、物事を一辺倒に見てしまう傾向があることに気づきました。私は視野を広げることを意識しようと考え、まずアルバイトにおいて、自分とお客様、マネージャーの3つの立場から仕事を実践するように心がけました。今でも完璧には出来ていませんが、仕事場全体を見ることができると評価され、今はバイト長を務めています。

料金について

基本料金 10万円(1,000件までの採点つき)
基本料金 60円/件(1,001件~3,000件)
40円/件(3,001件~10,000件)
20円/件(10,001件~)

料金早見表

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